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- 2023年12月17日
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フッ素ってなに?
歯の健康を守るための大切な成分です。
フッ素(自然界にある元素の1つでお茶などにも微量に含まれている)は、骨をつくるために欠かせない役割を果たしており、虫歯予防にも高い効果を発揮します。
フッ素とお口の関係
フッ素は3つの働きでむし歯の発生と進行を防ぎます。
エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を酸に溶けにくい性質にします。
酸がつくられるのを抑える
歯垢中のむし歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
酸→歯質強化・細菌の酸産生抑制・再石灰化の促進(脱灰→再石灰化)
実践ポイント
フッ素を口の中に残すために、以下のポイントを押さえましょう!
- フッ素配合のハミガキ剤で歯みがきしましょう。
- お口すすぎは1回程度にとどめる。
フッ素配合のハミガキ剤を歯全体に広げるように歯みがきし、その後は少量の水をお口に含み、5秒程度、1回すすげば十分です。
細菌の増殖を抑えましょう
細菌が増えると、むし歯などになるリスクが高まります。
お口の中で細菌が増殖すると、むし歯などのトラブルの原因となる歯垢が生成されます。
細菌とお口の関係
細菌は就寝中に最も増殖しています。唾液にはお口の中の細菌などを洗い流す自浄作用があります。
しかし、就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、作用が低下し、むし歯の原因となるミュータンス菌などが増殖してしまうのです。実践ポイント
細菌の増殖を抑えるために、以下のポイントを押さえましょう。
- 殺菌剤配合のデンタルリンスをつかいましょう。
- 使用するのは就寝前が効果的。
デンタルリンスは細菌成分がすみずみまで行き渡るので、細菌の増殖を抑えることができます。
フッ化物の安全性について
フッ化物の中毒量としては、フッ素量として約5~10㍉㌘/㎏、消化器症状は約3~5㍉㌘/㎏で生じます。
4歳児(平均体重17㎏)が450ppmFのフッ化物洗口液113㎖を飲み込むと、体重1㎏あたり3㍉㌘のフッ素を摂取したことになります。
通常、歯科医院では9000ppmFのフッ化物ジェルを1~2㎖歯に塗布します。それを全部飲み込んだとしても、前途の4歳児の場合、体重1㎏あたり1㎎のフッ素を摂取することになります。このように、歯科医院でのフッ素摂取量はごくわずかとなっていますので、安心して治療をお受けいただけます。
もしも、ご自宅などで誤って大量に誤飲してしまった場合には、牛乳もしくは水をコップ一杯摂取してください。
嘔吐、下痢、腹痛などの症状があらわれた際は、早急に医療機関を受診するようにしてください。
LIONパンフレットより引用