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- 2025年4月30日
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~勤務医から開業まで~
歯科医師としてのキャリアには、さまざまな道があります。中でも「開業」は、多くの歯科医師にとって一つの大きな目標です。しかし、実際には「開業までのステップ」や「その過程での悩み・準備」など、具体的な情報はなかなか得られにくいもの。
歯科医師を目指す学生さんや、若手歯科医師の方に向けて、勤務医から開業に至るまでの道のりをご紹介します。
1.卒業後の初期キャリア:研修医としてのスタート
歯科大学を卒業し、国家試験に合格したら、まずは1年間の臨床研修が義務づけられています。研修施設は大学病院や市中の大きな歯科医院などさまざま。
この期間は、基本的な診療技術だけでなく、患者さんとのコミュニケーション力や、チーム医療の現場を学ぶ貴重な時間になります。2.勤務医としてスキルを積む
研修後は、一般歯科医院や専門クリニックに「勤務医」として就職するのが一般的です。この時期に、実際の診療スピードや症例数をこなす中で、自信と技術を磨いていきます。
勤務医時代に身につけたいこと:
・治療の引き出しを増やす(虫歯・歯周病・補綴など幅広く対応)
・患者対応・説明力
・経営やスタッフマネジメントの現場を見る目
・先輩歯科医のやり方から学ぶ柔軟性3.開業を考え始めるタイミング
早い人では勤務医2~3年で開業を目指す人もいますが、平均的には5~10年程度の経験を積んでから開業に踏み切るケースが多いです。
開業前に考えるべきポイント:
・自分の強み(技術・診療スタイル・立地戦略)
・資金調達の方法(自己資金・融資・リースなど
・スタッフ採用と教育
・集患の仕組みづくり(地域ニーズ、Web活用など)4.開業準備のステップ
1.開業地の選定:競合調査と地域の人口・年齢層分析
2.資金計画の立案:設備投資、運転資金、人件費などの見積もり
3.設計・施工業者の選定:医院のデザインも集患に影響します
4.スタッフの募集・面接・教育
5.開業前マーケティング(HP、SNS、内覧会など)5.開業はスタート
開業は「ゴール」ではなく「スタート」です。
経営者としての視点も求められる中、診療だけでなく、スタッフとの関係や地域との信頼構築にも力を注ぐ必要があります。開業医に求められるスキル:
・経営・マネジメント力
・常に学び続ける姿勢(勉強会・セミナー参加)
・地域に根ざした信頼づくり6.まとめ:キャリアに「正解」はない
歯科医師としてやりたい事や、目指してきた事など、キャリアは本当に人それぞれです。
開業医だけではなく、生涯、勤務医として長く続ける道もあれば、専門医や大学教員、になる道もあります。大切なのは「自分のやりたい事」「自分に合ったスタイル」を見つけること」。焦らず、しっかりと基礎を固めながら、自分の理想の働き方を描いていきましょう。