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- 2024年6月22日
- 妊娠中の歯科治療について
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妊娠の可能性がある方・妊娠中の方は、かならずお申し出ください。
事前に歯科医師と相談し、納得された上で治療をお受けください。妊娠中の歯科治療は、おなかのお子さんに影響があると思っている方もおられますが、時期に注意すれば歯を抜くことも可能です。逆に、むし歯で痛くて眠れない、食事できない、イライラするなどの症状が続けば胎教にもよくありません。
治療時期や治療を行う上での注意点についてお話いたします。
治療が必要な場合には、時期を考えて治療を受けましょう。
・妊娠初期(1~4ヶ月)
過度の緊張や長時間にわたる治療は避け、応急処置にとどめます。・妊娠中期(5~7ヶ月)
注意点を守って治療を行えば、ほとんどの方が問題なく治療を行う事が可能です。・妊娠後期(8~10ヶ月)
母胎に負担がかかるため、緊急を要しない限りは応急処置のみを行います。妊娠中に治療を行う上での注意事項
麻酔
歯科治療で使用される麻酔については、ほとんど胎児に影響はなく
基本的には妊娠中も通常通り診療が行われます。しかし、「麻酔して大丈夫なの?!」と
気にされる方もみえると思います。
上記の通り、影響はないですが、緊急性があるか、出産後でも大丈夫か
歯科医師に相談してみるのが良いかと思います。しかし、
急性症状で重症化を招く場合や外科処置を行う上で、局所麻酔が必要となる場合があります。その場合には、痛みを我慢し続けるにはいい影響とは言えません。
歯科の麻酔薬は無痛分娩にも使われるもので、体内に入ると肝臓などで分解され、尿と共に排泄されます。麻酔薬が胎盤を通過することが無いため、妊娠中の方でも安心です。
レントゲン
歯科のレントゲン写真は、あごや歯の周辺を撮影するため、直接お腹にX線が当たることはありません。防護エプロンを着用して腹部を保護すれば、被ばく量は限りなくゼロになるため、赤ちゃんへの影響はないとされています。
薬剤
抗生物質には、胎児に影響を及ぼすものもあるため、特に妊娠8週以内では使用しませんが、この時期に妊娠が判明している人は少ないため、可能性がある場合にはお申し出下さい。
鎮痛薬は、痛みによる精神的ストレスがある場合、比較的安全なものを1日1~2回程度使用します。いずれも必要性と安全性を考慮し、適切な時期や分量を、通院中の産婦人科の先生に確認してから処方してもらうことが一番安心かと思います。
治療環境
妊婦さんのお腹に負担がかからないように、椅子の角度を調整させていただきます。苦しいと感じた場合や負担がかかっていると感じた場合は、遠慮せずにすぐにスタッフに申し出て下さい。長時間の治療が必要な場合は、休憩を挟んだり、治療内容によっては回数を分けて少しずつ治療を行うことも可能です。
つわりがひどい時期
つわりがひどい、お口を開けるのがつらいと思われる時期には、痛み等がなければつわりが治まってから治療を受けましょう。
長くつわりが続いていたり、痛みが伴う場合には治療中に水分補給や休憩を取りながら無理なく治療をしていきましょう。
日常的な予防
むし歯や歯肉炎にならないように日頃の予防が重要です。
妊娠性歯肉炎など、妊娠中にホルモンバランスが崩れやすく歯肉に炎症を引き起こす可能性が高い時期と言えます。
また、つわりがひどい場合には歯磨きをすることすら難しい方も見えます。しかし磨かないというのは絶対に良いことではありません。
むし歯や歯周病にならないように、食後や朝晩に限らず
体調、気分の良いときに少しずつでもできる範囲で磨くようにしましょう。
妊娠性歯肉炎は一時的なものですが、適切なケアと予防で管理する事ができます。日常的なケアをしっかりと行い妊娠中のお口の健康維持をしましょう。
全身の健康と同様に口腔の健康も重要です。
まとめ
妊娠中の歯科治療は、適切なタイミングと注意を払うことで安全に行うことができます。妊婦自身の健康と胎児の発育を守るために、産婦人科医と緊密に連携し、適切なケアを受けることが重要です。